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逮捕大国ニッポンは、訴訟大国アメリカを笑えるか [司法]

先日、ドキュメンタリー映画「100万ドルのホームランボール」を観た。
バリーボンズの打った新記録ホームランボールをめぐり、訴訟大国アメリカの姿、人種差別、司法において「所有」の定義とはなにか、メディアはどうあるべきか、アメリカイズムとはなにか、などなど、多くを考えさせられる名作だった。これをコメディータッチで描けるのがアメリカなのだろう。
マックコーヒーが熱過ぎたと訴えて何億も賠償金をもらったとか、電子レンジで猫を暖めたら死んでしまったとメーカーを訴えた人が勝訴したとか、日本では考えられない訴訟の数々について、日本人である私たちは「ありえねぇ」と思う。
それに対して怒るとか憤るのではなく、アメリカの酷さというかバカさ加減を笑うことが多い。
確かに「訴訟大国アメリカ」の姿は私たちに奇異に映るし、実際、多くの問題を抱えてもいるだろう。

しかし、日本はそれを笑っていられるほどマトモな国なのか。
<大阪府警がNさん逮捕は言論弾圧であると自白-「普通は逮捕されない」>
世界陸上に伴う野宿者の排除に抗議していた人が逮捕された。
大阪市内で使用を禁止されているディーゼル車を、昨年、市内で運転した疑い。しかし、逮捕された男性はこの車を半年以上使っていない。また仮に使っていたとしても、ディーゼル車を運転したからって逮捕・拘留は、やっぱり通常なら「ありえねぇ」だろう。

近年、こうした過剰反応とも思える「不当逮捕」が相次いでいる。
<派遣反対ビラを自衛隊官舎で配って逮捕 憲法学者ら抗議>
東京都立川市の自衛隊駐屯地に隣接する官舎の郵便受けに、「イラク派遣反対」のビラを配布した市民団体のメンバーが先月末、住居侵入容疑で警視庁立川署に逮捕されていたことが4日、分かった。(ニュース記事より)
<葛飾政党ビラ配布事件>
日本共産党に関連する僧侶が東京都葛飾区内のマンションの戸別のドアポストに日本共産党のビラを配布し、その際のマンションへの立入り行為が住居侵入罪に該当するとして逮捕・起訴された事件。表現の自由に対する弾圧との批判もある。(Wikipediaより)
<法政大学に抗議する有志一同>
大学側による立て看板の撤去や、ビラ巻きの許可制導入に反対していた学生29人が、突然、大学内に突入してきた200人(!)もの私服警官に取り囲まれ、有無をいわさず逮捕されてしまった事件です。(HPより)

ビラを配ったら逮捕される国、ニッポン。
私たちは訴訟大国を笑いながら、自身は逮捕大国への道を走り始めているのかも知れない。とは言え、ビラ配りによる逮捕事件は、立川・葛飾とも無罪を勝ち取っている。
私には理解しがたい。国家は強行採決できるほどの権力を持ち、北九州で餓死を出すほど乱暴で、死刑で人を殺せるほど暴力的なのに、なにをそんなに怯えているのか。ナウシカだったら「怖くない、怖くない」とか言ってやるところだ。
最近では自衛隊による市民運動の監視活動も問題化したが、平和主義も市民派も共産党も、このままじゃ滅びてしまいそうなほどのマイノリティじゃないか。なぜこんなに怯え、過敏になり、必死に取り締まっているのだろう。
少しでも都合の悪い芽は摘んでおきたいのか、気に入らなければ捕まえなきゃ気がすまないのか、イヤな奴が視界にいる事すら耐えられないのか、もっと他の理由があるのか。まぁ、逮捕したら逆に視界に入りまくってしまうわけですが。

訴訟大国アメリカは私たちにとって笑い事かも知れないが、自分の国が逮捕大国になる事は、どう考えても笑っていられる話ではない。

<動画>
世界陸上反対デモ
野宿者の排除

<関連>
世界陸上の予防拘束を許すな!
「世界陸上の裏舞台」…人権無視、権力不当行使なのだ!!
排ガス規制違反での逮捕について予防拘禁の復活と批判~大谷昭宏氏指摘(東京新聞)
雨宮処凛がゆく!「オール憲法違反!!の巻」

<アピール文書を転載しているブログ記事(一部)>
大阪で不当弾圧:世界陸上を前に/釜ヶ崎パトロールの会   N君を返せ~大阪で予防拘禁的な不当逮捕   大阪で「道路運送車両法違反」による不当弾圧発生   世界陸上の陰で不当逮捕   世界陸上にあわせて不当逮捕   世界陸上の影で起きていること   N君を返せ~大阪で予防拘禁的な不当逮捕   警察は不当弾圧をやめよ!   「世界陸上」やるためにN君を逮捕!   日本の司法って…


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コメント 4

dr.stonfly

はじめまして、TBありがとうございました。
今後「不当逮捕」は、いわゆる活動をしてない人に対しても、増えていくような気がしています。
by dr.stonfly (2007-08-31 04:55) 

sasakich

dr.stonflyさん

来訪&コメントありがとうございます!
仰る通りですね。いわゆる活動をしている人の逮捕、と聞いて他人事だと思う人は多いのかも知れません。でもこれって本当は、誰にとっても「すぐそこまで足音が」って情況ですよね。
by sasakich (2007-08-31 18:28) 

犬笠銀次郎

こんにちは、犬笠銀次郎と申します。videonews.com 経由で参りました。

‘逮捕’ではないですが、私のいる熊野寮でも、03/28 に寮生二人が「廃棄物処理法違反容疑」を口実に川端警察署に強制的に連行され、二時間に渡る事情聴取を受けさせられました。そのことに関して寮内の学生が抗議に訪れると、「公務執行妨害で逮捕するぞ」と‘脅迫’し、「多人数での抗議お断り」の意味不明な看板を立てました。

犯罪被害者の感情を悪戯に煽って、国家主導の‘被害者祭’に参加する連中は、罪なき人々が国家の陰謀によって逮捕される確率を計算出来ていないようです。

長々と失礼しました。それでは。
by 犬笠銀次郎 (2007-09-03 23:52) 

sasakich

犬笠銀次郎さん

来訪&コメントありがとうございます。
「多人数での抗議お断り」ってことは、少人数なら良いんでしょうか。何人までが少人数?って、冗談はさておき。
被害者感情に呼応することが必要な側面もあるとは思うのですが、一方で、こうした意味不明な拘束・逮捕が増えていることへの危機感はまるでありませんよね。予防拘禁だって、すごく悲惨で怖いことだと思うんですけどねぇ。
by sasakich (2007-09-08 15:00) 

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